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平成20年9月9日、民間井戸でも環境基準を超える有害物質「ホウ素」が新たに検出されていることが明らかになりました。
先日ユトリシア建設現場敷地内からは、新たに17倍のホウ素が検出され有害物質の拡散が明らかになったばかりですが、ユトリシア敷地内では防ぎきれず近隣民間井戸にまで拡散しています。
ホウ素を摂取すると胃腸障害、皮膚紅疹、中枢神経症状等の健康被害を引き起こします。
これは習志野市議会(平成20年第3回定例会)の一般質問で宮内一夫議員が取り上げ明らかになったもので、質問に対し荒木勇市長は「今後、高濃度の汚染が確認された時点で一時工事を中断するという条件を付け、先月25日に建築申請を許可した」と答弁しました。
こちらは発表後に習志野市環境保全センターが出したリリースですが、概念図のイメージが少し分りにくく誤解を招くかも?
つまり、工場(ユトリシア)敷地内の地下水ホウ素汚染は、第一帯水層に留まっていたが、長谷工の工事により第二帯水層(更に深い地下水)まで拡散した。
民有地では、検出されていなかった安全な井戸も、環境基準を上回るホウ素が新たに検出された(汚染エリア拡大)ということ。
***以下は習志野市環境保全センター発表資料***
更新日: 2008年9月10日
JFE跡地マンション建設工事による地下水への影響を監視するため、敷地内に10本の監視井戸を設置して、監視を行っておりますが、このうち1本から、従前の調査では検出されていなかった、第2帯水層の汚染として環境基準値(1mg/L)の17倍(17mg/L)のホウ素が検出されました。
以上のような結果を受け、市では周辺の状況を調べるため、民間井戸20本について、ホウ素の調査を行いました。その結果、2本の井戸から環境基準値を超えるホウ素が検出されました。このうち、1本(宙水層)は、従来より環境基準値を超える値(5.2mg/L)が検出されていた井戸でありましたが、この度、新たな1本(第1帯水層)が確認されました。(2.8mg/L)
このことから現在、この井戸の所有者に対して、県と共に飲用指導等を行うとともに、対応について関係者と協議を行っております。
このニュースは、毎日新聞社、朝日新聞社、千葉日報社、東京新聞社、ネットニュース多数に取り上げられました。
以下は、毎日新聞に掲載された記事です(平成20年9月10日掲載)。
ホウ素:習志野のマンション建設現場の地下水から検出 市が処理を要請 /千葉
習志野市は9日、同市東習志野2の金属加工工場「JFE建材習志野工場」跡地のマンション建設現場(6万8720平方メートル)の地下水から、国基準の17倍のホウ素が検出されたと発表した。ホウ素は大量に摂取すると嘔吐(おうと)や下痢などを起こす物質で、市は今後、JFE建材(本社・東京都中央区)かマンション施工者のJV(共同企業体)に地下水のくみ上げ処理などを求める。
市によると、工場は60年から04年まで操業。風呂の浴槽の製造に使うホウ素の残りかすなどを敷地内に埋めて処分していたため、工場の取り壊し後に土壌の入れ替えを行った。
マンションは長谷工コーポレーション(本社・東京都港区)と大成建設(同・東京都新宿区)のJVが昨年10月に着工。敷地内に深さ30〜40メートルの監視井戸10本を掘って地下水の環境調査を行ってきた。その結果、地下水の環境基準(1リットル当たり1ミリグラム)を上回る17ミリグラムのホウ素を検出した。
市は調査結果を受け、マンション建設現場の半径約800メートルにある一般家庭の井戸20本の水質検査を実施。2本から基準の最大5・2倍のホウ素を検出した。市は県を通じて井戸の所有者に対し、井戸水を飲用しないよう要請した。【袴田貴行】
毎日新聞 2008年9月10日 地方版
YAHOOニュース (毎日新聞出稿)
民間井戸2本でも
2008年09月10日09時55分
習志野市東習志野二のJFE建材習志野工場跡地(約六万九千平方メートル)に長谷工が建設中のマンション敷地内から環境基準値の約十七倍のホウ素が検出された問題で、同市は九日、周辺の民間井戸二本から、新たに同二・八〜五・二倍のホウ素が検出されたと発表した。これまでに健康被害などの報告はないという。
同市環境保全センターによると、昨年十二月十三日、長谷工側から、敷地内に設置した十本の監視井戸(深さ約四十メートル)で一リットル中九・五ミリグラム(環境基準は同一ミリグラム)のホウ素が検出されたと、県・市に報告があった。今年二月八日の測定では同十七ミリグラムが検出。この結果を受け、同市では先月二十八日、周辺の民間井戸二十本を調査。このうち二本(深さ約三十メートル)でそれぞれ五・二ミリグラムと二・八ミリグラムの検出が確認された。
現在までに井戸所有者に健康被害はなく、汚染現場から最も近い市水道の水源井戸(深さ百〜二百メートル)への影響もないといい、県・市で井戸所有者への飲用指導などを行うとともに、今後の対応について関係者と協議を行っているという。
同問題に関しては同日、九月定例市議会一般質問でも取り上げられ、荒木勇市長は「今後、高濃度の汚染が確認された時点で一時工事を中断するという条件を付け、先月二十五日に建築申請を許可した」と述べた。
千葉日報ウェブ
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